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システムの内製化が進む理由とは?

システムの内製化が進む理由とは?

公開日:2022年2月14日 更新日:2024年7月12日

◆今、システム開発は内製化に舵が切られている?

多くの日本企業は、社内システムをシステム開発ベンダーに委託する流れが一般的でした。システムについては専門のITベンダーに任せて、自社では本業に専念した方が効率的と考えられていたからでしょう。しかし今、多くの大手企業がシステム開発を自社内で行うシステム内製化へ舵を切っています。その理由はどこにあるのでしょうか。

まずひとつに、ITの重要性が急激に高まったことにより、本業にITを取り入れる必要があることが背景として考えられます。例えば、店舗を構えて接客を通じた販売で利益を上げることが当たり前だったアパレル企業も、市場や需要の変化によってその手段を丸ごと変え、店舗を縮小し、ECサイト上での販売強化が必要不可欠な時代です。次に、昨今で相次ぐシステム障害も内製化が進む要因となっています。外部のITベンダーに依頼している場合、連絡の遅れや対応の遅延が発生しやすく、どうしても柔軟な対応が困難となるケースが散見されています。システムを内製していれば、外部ベンダーと比較すると柔軟な対応が実現できるでしょう。
このような背景によって、内製化へと舵を切る大手企業にとってはそのメリットが色濃くなっているといえます。

 

◆内製化のメリットとデメリット

ひとえに内製化といっても、簡単に舵をきれるものではありません。自社にIT人材を育成または雇用し、組織として体制も構築しなければなりません。体力のある大手企業は舵を切れても、中小企業が実現のために動き出せるかといわれると難しいのではないでしょうか。
そこで、内製化のメリットとデメリットを上げてみましょう。

【メリット】
・最短期間でのシステム開発が実現
・柔軟なシステム開発や改修が可能
・社内にシステムの仕様やノウハウが蓄積する

【デメリット】
・システムの品質やクオリティが劣る
・人的リソースの確保と維持
・システム担当者の離職リスク

メリットとデメリットを比較してみると、自社内でのシステム開発体制の維持やIT人員確保が鍵となることが分かります。開発時に何とかリソースを確保して開発したものの、のちに担当者が離職し、体制の維持ができずにシステムがブラックボックス化してしまうということも十分に予想できます。内製化がうまくいけば外注よりもはるかに良いということがわかりますが、そこまで到達するまでの壁が高いというべきでしょうか。自社内に自社専用のITベンダーを一から作ると考えると、その難易度が想定しやすいかもしれません。

 

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