Column お悩み解決コラム

Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由
◆Visual Basic 6.0(VB6.0)のシステム
現在でも、VB6.0で開発された業務システムを利用している企業は多いのではないでしょうか。メンテナンスや機能改修を加えて利用し続けているというケースも少なくないと感じています。
VB6.0は、Microsoftが開発・提供しているプログラミング言語です。最初バージョンであるVB1.0が発表されたのが1991年。1998年に最新版のVB6.0登場し、ビジネスの現場で使われるシステムに広く使われてきました。
VBの最終版がVB6であり、以後新しいバージョンは開発されていません。後継となる言語として、VB.NETがありますが、VB6.0とは仕様に変更点があり直接的な互換性はなく、まったく異なるものとされています。VB6.0のシステムを単純にVB.NETにアップデートということにはならず、VB.NETに再構築する、という認識の方が近いでしょう。
DX推進のための重要課題として、レガシーシステムからの脱却がありますが、VB6.0のシステムを利用し続けることは、DX推進を妨げる課題を抱えていることに繋がると言われています。
◆具体的なリスクとは?
VB6.0が登場してから長い時間経過していますが、開発環境はすでにサポートが終了しているため、継続して利用することは様々なリスクが生じます。
・セキュリティリスク
冒頭で述べたとおり、VB6.0の開発環境のサポートが切れていることから、例えば今後、脆弱性が発見されたとしても、セキュリティ更新プログラムがMicrosoftから提供されることはありません。
・追加や改修にかかるリスク
VB6.0のシステムを使い続けたり、開発環境を使ってシステムを修正したりすること自体がセキュリティリスクを増やすことにつながります。
・運用にかかるリスク
VB6.0は古い言語であるため、扱うことのできるエンジニアは年々減少しています。システムを維持するためのエンジニアの確保が難しくなり、多額の費用が掛かる可能性があります。
上記以外にも、VB6.0のシステムを利用し続けることのリスクは、今後ますます増えていくでしょう。
致し方なく、古いシステムを使わなければならない状況であるという企業も多いかもしれませんが、システムを刷新することにより、コストの削減や効率化に繋がるケースもあります。
システムを刷新して、業務改革・効率化を進めてみてはいかがでしょうか。
◆基幹システム開発・導入支援、お任せください!
エイ・エヌ・エスは、オーダーメイドの基幹システム開発を主軸に、創業以来30年以上、多くのシステム関連サービスを提供しております。オーダーメイドのシステム開発や既存システムの再構築を主軸に事業を展開し、システム開発と合わせてインフラ管理・提案も行っています。また、ブラックボックス化したシステムの保守引継ぎや生産性向上・業務効率化のためのデザイン刷新、アプリ開発など、新しいビジネス展開のご支援やIT化やDX推進のための一歩を支援しています。
まずは検討段階、情報収集においても、お気軽にご連絡・お問合せください。
・IT-Trust (オーダーメイドのシステム導入で企業のDX推進を支援)
https://www.ans-net.co.jp/
・システム再構築(業務時間を削減し、生産性向上を支援するシステム再提案が可能)
https://www.ans-net.co.jp/lp/rebuilding/
・保守引継ぎサービス(最短1ヶ月でシステム保守の引継ぎが可能)
https://www.ans-net.co.jp/lp/maintenance/
・IT相談サービス(企業様が抱えるITに関するお悩み・ご相談を無料で受付)
https://www.ans-net.co.jp/it-advice/
・内製化支援サービス(システム開発の内製」を支援し、DX(デジタル変革)推進)
https://www.ans-net.co.jp/lp/insourcing/
「Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由」に関連する記事
2025.03.17
システム保守の重要性と円滑な引継ぎサービスの必要性
近年、IT化が進む中で、各企業はシステムの運用と保守の重要性をますます認識していているのではないでしょうか。しかし、突然の事態に直面することも少なくありません。 特にシステムを保守していた開発会社の倒産や、エンジニアの人 […]
- #DX(デジタルトランスフォーメーション)
- #システム保守
- #業務効率化
- #生産性向上
2025.02.25
業務効率化にはシステム導入が鍵!最適な業務システム選定のポイントとは?
近年、日本企業が直面している大きな課題の一つに「人手不足」があります。少子高齢化の進行に伴い、労働力の確保がますます難しくなることが予想される中、企業にとって最優先で取り組むべき課題は「業務効率化」です。効 […]
- #IT化推進
- #UIUXデザイン
- #基幹システム・Webシステム開発
- #業務効率化
2025.01.21
基幹システムの重要性と最新トレンド
基幹システムの重要性と最新トレンド 近年、企業の競争が厳しさを増す中で、基幹システムの選定と導入がますます重要になっています。 基幹システムは、企業の業務活動の中核を支えるITシステムであり、効率的なプロセス運営、情報管 […]
- #IT化推進
- #テレワーク
- #基幹システム・Webシステム開発
- #業務効率化
- #生産性向上
2024.11.20
「2025年の崖」組織が目指すべき体制
◆せまる「2025年の崖」企業が抱えるリスクとは 「2025年の崖」とは、日本の企業が直面するITとデジタル化に関する重大な課題です。 古く複雑化したレガシーシステムがDX(デジタルトランスフォーメーション […]
- #DX(デジタルトランスフォーメーション)
- #IT化推進
- #システム再構築
- #人材不足
2024.09.25
基幹システム クラウド移行のメリットとリスク
◆進む基幹システムのクラウド移行 近年、企業のITインフラストラクチャは急速に変化しており、特にクラウド技術の進化によって、基幹システムのクラウド移行が注目されています。しかし、多くのメリットがある一方で、慎重に対処すべ […]
- #DX(デジタルトランスフォーメーション)
- #クラウド化
- #基幹システム・Webシステム開発
2024.05.19
基幹システムの再構築が必要な理由
◆基幹システムの再構築にある背景 “2025年の壁”を目前に、基幹システムの再構築について着手し始めている企業も多いのではないでしょうか。システムの再構築を検討するタイミングとしては、利用している基幹システ […]
- #DX(デジタルトランスフォーメーション)
- #システム再構築
- #基幹システム・Webシステム開発
2023.12.01
IT需要拡大とIT人材不足の背景
◆なぜIT人材が不足する? 企業がDXの推進を求められている今、IT業界の市場は拡大しています。そんな中で必要となるIT人材。昨今ではIT人材の不足が急加速しており、経済産業省は2030年には最大で79万人のIT人材が不 […]
- #IT化推進
- #IT関連情報
- #人材不足
2023.09.22
【中小企業様向け】はじめてのシステム導入 ポイント
◆システム導入前に考えておくべこととは? DXの推進、2025年の崖、インボイス制度や電子帳簿保存法の対応など、ビジネスにITは必要不可欠となっています。 中小企業のシステム導入が加速している中、業務システムの導入を検討 […]
- #IT化推進
- #基幹システム・Webシステム開発
- #業務効率化
- #生産性向上
2023.06.06
企業のIT課題解決の考え方
◆企業が抱える課題は自社で解決できるのか? IT導入の必要性は認識していても、実際にどこから検討をはじめればよいか分からないといった悩みを多く耳にします。 “現場から課題の声は上がるが、どのように解決すべきか分からない” […]
- #IT化推進
- #業務効率化
- #生産性向上
2023.01.11
システム開発の上流工程について
◆上流工程について知る システムは、要件定義や設計、開発、テスト等、各工程を経て作り上げられます。その中で主に要件定義と設計に関する“上流工程”と言われる工程についてみていきます。 日本ではよく、「ウォーターフォール型」 […]
- #IT化推進
- #システム開発工程