人材不足をシステムの導入効果・メリットで解消

お悩み解決コラム

ベンダー選定について

2016.05.31

今回は、重要なベンダー選定について記述します

基幹システム導入において、外部に委託する場合、ベンダー選定が必要となります。

このタスクはとても重要な選定作業となります。

大枠の選択ジャンルとして、“構築手法”があります。

①拡販されているパッケージソフト

②一から構築するスクラッチ開発

まず、この2種類の選択から始まります。

メリットとデメリットを上げて、比較してみましょう。

 

 

①パッケージソフトの場合

【メリット】

「導入までの納期が早い」「イニシャルコストが廉価」「機能が多彩」「業界標準的である」

【デメリット】

「カスタマイズが必要で高額」「汎用性に乏しい」「バージョンUPが頻繁」

「同業他社とシステムにおいて差別化がしづらい」「保守サービスがコールセンタレベル」

 

②委託スクラッチ開発

【メリット】

「自社の業務特性」「社風、業務フローに合わせたシステム開発ができる」

「追加開発、改修に制限がなく柔軟」「同業他社と差別化したオリジナルシステム」

「構築したエンジニアによる保守」

【デメリット】

「コストが高額である」

「要件定義など打ち合わせや社内要件調整が大変」

「保守料金がパッケージに比べ高い納期が長い」「遅延する可能性がある」

 

もうひとつ、必須である選定ジャンルは、“規模感”です。

A.大手ITベンダー

B.零細・中小企業ベンダー

こちらもメリットとデメリットを上げて、比較してみましょう。

A.大手ITベンダー

【メリット】

「知名度高く信頼性がある」「何か問題が生じた際の保証がある」「セキュリテイ関係」

「対応レベルが高い」

【デメリット】

「高額である」「実際の作業遂行は中小企業である(下請けに作業を依頼)」

「保守担当者、窓口の変更が度々ある」「スピード感が落ちるケースがある」

 

B.零細・中小企業ベンダー

【メリット】

「Aと比べるとかなり安価である」

「実際の開発は中小企業が行っていれば、大手ベンダーに依頼するのと変わらない」

「細かい対応が可能」「保守担当者の変更は少ない」

「システムの内容を理解したエンジニアが保守」

【デメリット】

「何か問題が生じた場合の安心感が弱い」

「知名度が低いエンジニア人材の層の厚さが不透明」

「ザービス対応レベルがAほど洗練されていない」

 

各選定ジャンルとして例にあげた①、②とA、B。

それぞれ、メリットとデメリットをあげるとまだまだ沢山ありますが、前記のような要素を検討して、ベンダー選定を進めなければいけません。とても重要なタスクとなります。

 

では、具体的にどんな基準でベンダー選定をすればいいのか???

“自社(ユーザー)のビジネスを理解して、それを習得する意欲のある”実務”担当者がそのベンダーにいるか”ということが一番重要だと思います。

基幹システムは、パッケージでもスクラッチでも、人の手によって構築・導入します。そのため、担当者の能力、意気込み、親和性が一定のレベル保たれる必要があります。

また、導入後の対応の仕方も非常に重要です。”システムは安定稼動していて当たり前”という考え方があります。障害が生じた場合、障害のレベルによりますが、最悪、業務が遂行できない状況に陥ってしまいます。そのようなことを想定した上でも、障害時の対応速度、対応内容が重要になってきます。

この部分を十分に見極めた上で、上記の①or②、AorBを参考に、自社の要件に合ったシステムを比較検討すればよいのではないでしょうか。

一般的な建築物などは、ほぼ確実に投資すれば投資しただけの建物が建つと思いますが、システムの場合、デジタルで物理的な物ではないため、お金を投じれば良いシステムが出来るとは限らないのです。

システム導入、投資方法は非常に難しい経営判断になると思います。自社にとってどんなベンダー、どんな担当エンジニアに出会えるかが一番のポイントとなると思います。

【システム開発 ANS】詳細はこちら↓

http://ans-net.co.jp/

http://www.originalcloud.jp/

 

関連記事
  • 基幹システムの再構築が必要な理由

    基幹システムの再構築が必要な理由

    ◆基幹システムの再構築にある背景 “2025年の壁”を目前に、基幹システムの再構築について着手し始めている企業も多いのではないでしょうか。システムの再構築を検討するタイミングとしては、利用している基幹システムの老朽化や時 …
  • IT需要拡大とIT人材不足の背景

    IT需要拡大とIT人材不足の背景

    ◆なぜIT人材が不足する? 企業がDXの推進を求められている今、IT業界の市場は拡大しています。そんな中で必要となるIT人材。昨今ではIT人材の不足が急加速しており、経済産業省は2030年には最大で79万人のIT人材が不 …
  • 【業務システム】現場担当者と経営者が求めるものの違いとは?

    【業務システム】現場担当者と経営者が求めるものの違いとは?

    ◆現場担当者が求めるシステムとは? 新たにシステム開発を検討する際、企業は何を軸にプロジェクトをすすめるべきなのでしょう。 システム開発のプロジェクトは、実際にシステムを使うことになる現場担当者の協力は必要不可欠です。い …
  • 【中小企業様向け】はじめてのシステム導入 ポイント

    【中小企業様向け】はじめてのシステム導入 ポイント

    ◆システム導入前に考えておくべこととは? DXの推進、2025年の崖、インボイス制度や電子帳簿保存法の対応など、ビジネスにITは必要不可欠となっています。 中小企業のシステム導入が加速している中、業務システムの導入を検討 …
  • システム導入の失敗とは?

    システム導入の失敗とは?

    ◆システム導入で失敗する原因は? 大きな目的として業務効率化のために導入するシステム。しかし、残念ながらシステム導入に失敗してしまう企業もあります。どのシステムにおいても、コストをかけて導入を決めるわけですから、慎重に導 …
  • 企業のIT課題解決の考え方

    企業のIT課題解決の考え方

    ◆企業が抱える課題は自社で解決できるのか? IT導入の必要性は認識していても、実際にどこから検討をはじめればよいか分からないといった悩みを多く耳にします。 “現場から課題の声は上がるが、どのように解決すべきか分からない” …
  • システム導入のスケジュールについて

    システム導入のスケジュールについて

    ◆システム導入までに想定しておくべきスケジュール スクラッチ型のシステム導入を検討する時、導入までのスケジュールを立てておく必要があると思います。しかし、一般的に導入までにどのくらいの期間が必要なのか分からず、予定が立て …
  • システム開発の失敗、その原因は?

    システム開発の失敗、その原因は?

    ◆システム開発でよくある失敗とは? IT活用が一般的になり、各企業はシステムによって生産性向上や業務効率化を実現させようとしています。しかし、多額のシステム開発費用を投資しても、システム開発の失敗は往々にして起こり得ます …
  • システム開発の上流工程について

    システム開発の上流工程について

    ◆上流工程について知る システムは、要件定義や設計、開発、テスト等、各工程を経て作り上げられます。その中で主に要件定義と設計に関する“上流工程”と言われる工程についてみていきます。 日本ではよく、「ウォーターフォール型」 …
  • Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由

    Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由

    ◆Visual Basic 6.0(VB6.0)のシステム 現在でも、VB6.0で開発された業務システムを利用している企業は多いのではないでしょうか。メンテナンスや機能改修を加えて利用し続けているというケースも少なくない …

CONTACT US

まずは 現在お考えの
“デキたらいいな” をご相談ください。
経験豊富なプロジェクトマネージャーが
回答します。
お電話でのお申し込み・ご相談は今すぐ!
受付:9:00~18:00(土日・祝日除く)

本ウェブサイト内において、アクセス状況などの統計情報を取得する目的、広告効果測定の目的で、当社もしくは第三者によるクッキーを使用することがあります。
なお、お客様が個人情報を入力しない限り、お客様ご自身を識別することはできず、匿名性は維持されます。
また、お客様がクッキーの活用を望まれない場合は、ご使用のWebブラウザでクッキーの受け入れを拒否する設定をすることが可能です。

Copyright © A.N.S corp. All Rights Reserved.

TOP